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クラウド型会計、インターネット専門の会計事務所「みどりクラウド会計」。ネット通販、IT関連スタートアップ企業をサポートします。

みどり合同税理士法人グループ

株式会社みどりクラウド会計

販売単価を引き上げると顧客が逃げると思いますが、大丈夫でしょうか。

販売単価を引き上げるだけでは顧客は逃げません。
(販売単価を上げる二つの方法)
物の価格には、二つの要因が大きく影響します。買う人の、その物に対する価値の感じ方と、買う人のお金に対する価値の感じ方です。

① まず、物の価値の感じ方を高めることが重要です。それが上述の「付加価値経営」です。

② 次に、顧客のお金に対する価値の感じ方にフォーカスします。

顧客には、価格が安いほうがいい顧客と、少し高いほうが安心する顧客がいます。
ベンチャー・創業期は、少し高いほうが安心する顧客にフォーカスする方が実はやりやすいのです。
安ければいいという顧客は、アフターフォローに手間が掛かったり、すぐに気移りしてリピート顧客でなくなる可能性が高くなります。
無農薬野菜のように、少し高いほうが安心する顧客は、最初にひと手間もふた手間もかけて信頼を得れば、リピート率が高くなります。手間をかけてフォローしている中で、企業側もノウハウがたまり、ますます商品に磨きがかかります。利益の80%はこのタイプの顧客から生まれると言われています。

私どものお客様の顧客ターゲット戦略を見ていると、ベンチャー期には少し高いほうが安心する顧客をターゲットにする方が成功確率は高いと言えます。
要は、「顧客ターゲット」の選定が価格戦略には最も重要だということです。
経済学的に言えば、販売単価と販売数量の関係は「需要の価格弾力性」という言葉で語られますが、そのような一般論で考えるのではなく、もっとお客様一人一人に踏み込んで物事を考える必要があるということなのです。

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